リップルとSBIが支援するEvernorthとDoppler Financeが8日、戦略的提携を発表。XRPレジャー上での機関投資家向け流動性と財務管理の基盤構築を目指す。
リップルとSBIホールディングスが支援するEvernorthとDoppler Financeは8日、XRPレジャー(XRPL)エコシステムの発展に向けた戦略的関係を締結した。
機関投資家向けインフラの構築
EvernorthはXRPデジタル資産トレジャリー企業であり、Doppler FinanceはXRPfi(XRP金融)インフラの大手プロバイダーだ。今回の提携は、XRPL上での機関投資家向け流動性と財務管理(トレジャリー)ユースケースの設計および試験運用に焦点を当てている。
この協力関係は、大規模なXRPトレジャリー企業と中核的なオンチェーンインフラ提供者が統合することを意味し、伝統的な金融システムとXRPLネイティブの金融システムを橋渡しすることが狙いだ。
Evernorthのアシーシュ・バーラCEOは、この提携が市場の需要に直接応えるものだと強調している。同氏によると、ブロックチェーンベースの金融システムにおいて、明確さと構造、そして実質的な経済的有用性を提供する枠組みが機関投資家から求められているという。
両社は、XRPL上での財務管理活動を支援するための機関投資家向け流動性展開フレームワークの構築を模索していく。
XRPの利回り活用を促進
Evernorthは現在、Armada IIとの合併契約を通じて上場企業となる手続きを進めている。
同社はETF(上場投資信託)のような受動的な保有構造とは異なり、機関投資家向けおよびdefi仮想通貨の利回り戦略やエコシステムへの参加を通じて、1株あたりのXRP保有量を積極的に増やす計画だ。これにより、投資家に対して規制された透明性の高い構造を通じてXRPへのエクスポージャーを提供する。
一方、Doppler FinanceはXRPL上に構築された機関投資家グレードの利回りインフラを専門としている。規制に準拠したカストディや完全に監査された準備金、厳格に審査された利回り戦略を組み合わせることで、安全性と規模を確保している。
同社の機関投資家部門責任者であるロックス氏は、リップルを世界市場向けの拡張可能で利回りを生む資産として、その潜在能力を最大限に引き出すことを目指すと語った。
長期的なエコシステムへの関与
両社は技術的なインフラ構築にとどまらず、共同発表や出版物などを通じた戦略的なコミュニケーションも展開する予定だ。
機関投資家と個人参加者の双方をターゲットに世界的な市場拡大を図り、XRPLネイティブの金融インフラへの信頼を強化していく。この動きは、XRPを単なる投機的な暗号資産(仮想通貨)としてではなく、利回りを生む資産として位置づける業界のトレンドを反映している。
業界のアナリストは、この提携がXRPエコシステムを機関投資家の採用に向けて成熟させるための具体的な一歩であると評価している。
リップル社のオンデマンド流動性サービスはすでにSBIレミットなどの金融機関に採用されているが、今回の取り組みはそれを補完するものとなるだろう。
大規模な金融機関がXRPLエコシステムに有意義に参加するために必要なインフラが整備されることで、長期的な関与が促進されると見られている。
