ECCを辞職したZcash開発者らが8日、新ウォレット「cashZ」を発表した。数十億人のユーザー規模を目指し、新会社設立も計画している。
Electric Coin Company(ECC)の元開発者チームは8日、Zcash基盤の新しいウォレット「cashZ」を立ち上げると発表した。
今回の発表はECCでの大量辞職から24時間以内に行われたという。開発者らはZcash(ZEC)の開発に特化した新たな組織を立ち上げている。
cashZウォレットはZashiのコードベース上に構築されており、ユーザーへのアクセシビリティ向上を目指す戦略的な転換点となる。
大量辞職からの迅速な新展開
今回の動きの主な要因は、ECCにおけるZcashコア開発者たちの大量辞職にある。複数の情報筋によると、ECC内部では開発活動の停滞が見られていたという。辞職の背景には、戦略的な意見の不一致や組織的な課題があったと推測される。
開発チームがビジョンを追求できない環境にあった可能性が高い。辞職直後のcashZ発表は、この移行が事前に計画されていたことを示唆している。
開発者たちはECCを離れる前から、独自の開発パスを準備していたようだ。また、彼らは仮想通貨長期保有を推奨するユーザー層に対しても、より安全で使いやすいインフラを提供することを目指している。
数十億人規模へのスケーリングを目指す
新チームは、Zcash技術を数十億人のユーザーに対応できるよう拡張するという野心的な目標を掲げており、現在のユーザー基盤と取引処理能力を大幅に拡大することを意味する。ECCでの従来のアプローチは、範囲が限定的すぎるか、実行速度が遅すぎると判断された可能性がある。
Zcashはゼロ知識証明を活用し、取引のプライバシーを保護する暗号資産(仮想通貨)だ。新チームによる開発は、この技術の普及に向けた根本的な軌道修正となる。彼らはECCの完全な離脱を経て、より広範な採用を目指す方針を明確にしている。
新会社設立と今後の展望
元開発チームはcashZの立ち上げに加え、Zcashに特化した新会社を設立する計画も明らかにしている。これはZcashの開発インフラにおける完全な組織的シフトを意味する。24時間以内の発表というスピード感は、彼らの準備の良さと強いコミットメントを示している。
cashZの具体的な技術詳細はまだ完全には明かされていない。しかし、Zashiコードベースを基盤とすることで、高度なプライバシー機能やスケーラビリティの向上が期待される。
数十億人のユーザーを支えるには、ブロックチェーンの拡張性やユーザー体験において大きな技術革新が必要となるだろう。特に、仮想通貨ウォレットおすすめの選択肢として、この新しいツールがどのように評価されるかが鍵となる。
この展開はZcashの歴史において重要な転換点となる。プロジェクトの主要な開発リーダーシップが、既存のECCから元コア開発者による独立した新組織へと移ることになるからだ。今後のZcashエコシステムの成長と技術的な進展に注目が集まっている。
