ノースダコタ銀行、ファイサーブと提携し米ドル建てステーブルコイン「ラフライダー」を発行へ

ノースダコタ銀行が米ドル建てステーブルコインを発行へ

米国のノースダコタ州は、フィンテック企業の Fiserv （ファイサーブ）と提携し、州立銀行である ノースダコタ銀行 （Bank of North Dakota）を通じて、米ドル建てステーブルコイン「ラフライダーコイン（Roughrider Coin）」を2026年までに発行する計画を 発表 した。

ノースダコタ州は2025年10月8日（水曜日）ファイサーブと提携し、米ドルに裏付けられたステーブルコインであるラフライダーコインを発表。ラフライダーコインは、来年（2026年）初めから州内の銀行と信用組合で利用可能になるという。今回の動きの背景には、米国連邦政府がCBDCを発行しないという法律を可決したことを受けてのもので、発行されれば、ワイオミング州に続く2番目の、州所有のステーブルコインの導入となる。発表に際してノースダコタ銀行のケリー・アームストロング（Kelly Armstrong）総裁は次のように述べている。

ノースダコタ州は、実在する通貨に裏付けられた独自ステーブルコインを発行する最初の州の一つとして、市民のために安全で効率的な金融エコシステムを構築するための最先端のアプローチを採用しています。

ノースダコタ州は、金融エコシステムの近代化を目指している。ただし、ブロックチェーンの選定と銀行・信用組合とのパイロットテストについては初期段階のため、技術的な詳細については現段階では非公開となっている。

テディ・ルーズベルト（=セオドア ・ルーズベルト・ジュニア）大統領の有名な騎兵連隊にちなんで「ラフライダー・コイン」と名付けられたラフライダーコインは、2026年にパイロットテストを実施する予定だ。

ラフライダーコインの詳細

ラフライダーコインは、2026年にノースダコタ州の銀行やその他の金融機関で利用可能になり、他の資産とシームレスに交換され、州のデジタル決済を強化するという。

1万の金融機関の顧客と600万の加盟店を擁し、年間900億件以上の取引を処理する広大なネットワークを備えているFiservのタキス・ゲオルガコプロス（Takis Georgakopoulos）COO（Chief Operating Officer：最高執行責任者）は、発表に際して次のように 述べ ている。

ラフライダーコインによって、従来の金融の信頼性とブロックチェーンの革新性を融合させ、より迅速でスマートなデジタル決済を実現します。

現時点では参加者の熱意以外に具体的な情報はほとんどありません。プレスリリースの大部分は引用と関連企業の背景説明で構成されており、トークンの機能に関するデータは一切含まれていない。